今回は米津玄師の楽曲『Azalea』について、ジャケットイラストを中心に解説していきます。
【ジャケットのイラスト】
今回のシングルはデジタルでのリリースなので、当然のことながらジャケットのイラストはデジタルでしか鑑賞できません、悲しい。
ちなみにジャケットとは洋服のことではなく、CD・レコードなどの外側のカバーのことを意味します(明鏡国語辞典より)。
ホントすいません、初見で見たときはアジサイかと思いました笑
【描かれているのは何の花?】
この花は『アザレア』というツツジの園芸品種の1つで、冬から春にかけて大形の花をつけます。もともと中国にあった原種がヨーロッパへ渡り、今の形に品種改良されたそうで、別名はオランダツツジと言います。
アザレアという品種は色や花弁の形・大きさの種類が豊富なので一概には言えませんが、おそらくジャケットイラストのアザレアの色は白で間違いないでしょう。
花の色が淡い青紫のようにも見えますが、①アザレアにこのような色は存在しないこと②背景も同一色で塗られていることから、おそらくこの配色は彼自身の感性で付け加えた結果だと考えられます。淡い色で描くことで、儚さと美しさを演出しているようにも感じられますね。
【アザレアの開花時期】
アザレアの開花時期は4月から5月の間です。そしてジャケットイラストに描かれているアザレアの花弁は、まだ開ききっていない様に見えます。この見立てが間違っていなければ、ジャケットのアザレアの季節は春先頃であると予想できます。
【アザレアの花言葉】
アザレアの色は大きく分けて赤と白の二種類が存在します。赤いアザレアの花言葉は『節制』『禁酒』などの意味があり、白いアザレアの花言葉は『あなたに愛されて幸せ』『充足』などの意味があります。
今回のジャケットイラストで描かれているアザレアの色は白なので、後者の意味を当てはめるのが妥当かなと思います。
この意味はさえ子(演:有村架純)の視点から考えると合点がいくでしょう。不慮の事故で亡くなってしまった雄介(演:生田斗真)と過ごした日々に対する彼女の気持ちが反映されています。
また、英名表記『Azalea』専用の花言葉も存在します。それは『fragility』で、意味は『もろさ』『はかなさ』と言うものです。
カタカナではなくアルファベットでタイトルをつけたことに何か意味があると考えるのならば、英語圏での花言葉も考慮する余地があるでしょう。
ドラマ自体も愛や命など、もろさやはかなさを想起させる要素が軸となっているので、あながち的外れとは言えないのではないでしょうか?私個人の意見としては、ジャケットの淡い青紫色が、その花言葉の意味をより強めているように感じました。
【まとめ】
・ジャケットのイラストの花の名前は『アザレア』
・ジャケットに描かれている白いアザレアの花言葉は『あなたに愛されて幸せ』『充足』
・英名表記でのアザレアの花言葉は『もろさ』『はかなさ』
・ジャケットの色がより一層『もろさ』『はかなさ』を際立たせている。
いかがでしたでしょうか、今回はジャケットイラストと曲名を手掛かりに、この楽曲に込められた意味を考察するという試みを行いました。記事は随時更新していく予定ですので、お楽しみに。
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